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ブームの逸品

3月のブームの逸品



蒸留酒


瓶口を覆うシール


 何よりも、まず、この度の東日本大震災で被害に遭われた方々へ心よりお見舞い申し上げます。
 筆者の営むパティスリー・プティトリーからも、ごくごく僅かではありますが、店舗が所属する商店会を通じて義援金を寄付させて頂きました。一日も早く、被災地が復興し、被災された方々が平穏な生活を取り戻せるよう、強くお祈りいたします。



世界中が信じる日本の復興



 とにかく大きな地震で物流も混乱し、筆者の店でも北海道産のクリームが届かなくなりました。この原稿を書いている時点では、被害は様々な方面に広がっていることが伝えられ、不安が募るばかり。ただ、震災直後、為替が記録的な円高に振れました。円高となると輸出産業の収益が圧迫され輸出立国の日本にとって、さらなる追い打ちと受け止められるかもしれません。しかし、円高とは円の価値が上昇したこと。つまり、世界の投資家は円を持っていれば儲かると考えたのです。世界は日本の復興を疑っていません。



ケーキの情熱


 震災の影響で物流が滞るだけでなく、お客さまの消費意欲も減退しているかもしれません。筆者の扱うケーキはお客さまの生活にゆとりを感じてもらえるものだと思っています。この状況では優先順位が低くなる商品です。それでも、くじけない情熱を忘れないように努めています。



酒作りの情熱


 酒作りにおいても、情熱は欠かせないもの。とくに、焼酎やウィスキーなどの蒸留酒について、その発明に対する情熱は半端なものではありません。焼酎やウィスキーなどは、日本酒やビールなど原料を醗酵させて作る醸造酒と違い、蒸留という工程が追加されます。単純に説明すると蒸留酒は日本酒やビールを火に掛けて作ります。



錬金術師の功績


 蒸留技術を発見したのは中世ヨーロッパの錬金術師と言われています。錬金術師とは一般の金属から金銀銅の貴金属を生成しようとした化学者たち。彼らの研究課題は貴金属生成だけにとどまらず、様々なことを研究していたようで不老不死を研究していた錬金術師もいたようです。現代の常識からは不可思議な錬金術師ですが、現代へ続く功績も多く、蒸留酒もその一つ。また、世界的に有名な磁器のマイセンも錬金術師が発明したものです。



アルコールの高揚感


 蒸留酒は醸造酒を火に掛けて作ります。醸造酒が熱せられると、温度帯によって酒の中の成分が蒸発します。蒸発した成分を冷やすと液体に戻り、高濃度のアルコールが得られるという仕組みです。中世の時代でもアルコールによって得られる高揚感は貴重な体験であり、より強いアルコールを求める情熱が蒸留酒を生み出したのでしょう。
 一日も早く、日本中の人々がお酒の作り手の情熱を再び味わえることを心から願っています。



深澤 誠

 


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