「プレゼントしたい人が日本酒好き!…だけど私はあまり飲まなくて、何を選んだらいいのか分からない…。」
そんなご相談をたくさんいただきます。
日本酒の選び方が分からないという人のために、日本酒の知識ゼロでも、日本酒の種類やラベルに記載された情報や、好みの味、プレゼント向きの日本酒や、好きなタイプ・食事から日本酒を選ぶ方法などをご紹介します。
ワインの「ライトボディ」「フルボディ」などと同じように、日本酒にも「爽酒(そうしゅ)」「薫酒(くんしゅ)」「醇酒(じゅんしゅ)」「熟酒(じゅくしゅ)」という4つの味わいのタイプがあります。
多種多様な日本酒のすべてがこの4つに分類できるわけではないのですが、大まかな目安として知っておくと迷うことが少なくなるかもしれません。
先に味わいチャートを見てもらいましたが、実はお酒の瓶を見ても「このお酒は爽酒です」と書いてあるわけではありません。
まずは「特定名称」をチェックして、大まかなタイプを予測してみましょう。
これを知っているとぐんと日本酒を選びやすくなりますよ。
「特定名称酒」とは、原料と精米歩合等の基準に則った日本酒で、簡単に言うと醸造アルコールの添加有無によって、純米酒かどうかが分けられ、米をどの程度削っているか(精米歩合)の比率で、吟醸や大吟醸といった分類がなされます。
上記のように単純な分類だけではないので、酒によって味わいの違いはあるのですが、、あくまで大まかな目安として参考にしてみてください。
一般に、精米歩合が低い=米を削り落とす割合が高いほど、酒造りに使う米の使用量が多くなるので高価なお酒になります。
また、酒質がクリアに、吟醸造りのものについては香りが華やかになるといわれます。
日本酒が得意ではない方や贈る相手の好みが分からない時は、比較的どんな方でも飲みやすい「純米大吟醸」や「純米吟醸」などから選ぶのも良いかもしれません。
「醸造アルコール」と聞くと添加という言葉を使うために、体に良くないもの?という印象を受ける方も少なくないと思います。
しかし実は甲類焼酎や缶チューハイと同じアルコールで、主にサトウキビを原料として発酵させた純度の高いアルコールなのです。
醸造アルコール自体はとても辛口なので、加えることで、飲み口がすっきりとし、雑味が抑えられ入れると味がキリっと締まり、香りが引き立ちます。
「全国新酒鑑評会」に出品される吟醸酒の約9割が「醸造アルコール添加酒」となっており、醸造アルコールの使う量やタイミングも杜氏の高度な技術と知識の一部を構成する、酒造りの手法の一つです。
「薫酒」を飲みたいから「純米大吟醸」を選ぶ。
もちろんこれで選ぶのも良いのですが、残念ながらこの情報だけでは好みの日本酒に出会えるとは限りません。
「爽やかでキリっとしたのがいい」
「ちょっと酸味も欲しい」など様々な好みがありますよね。
より好みに合う酒を選ぶために、ラベルからお酒のタイプ、味や風味を予想しましょう!
お酒を選ぶときに一番気になるのが、そのお酒は甘口なのか、ドライなのか、という方も多いと思います。
そんな時に参考にしたいのが『日本酒度』と『酸度』です。
『日本酒度』は、糖分などのエキス分が多ければ(-)に、少なければ(+)に傾きます。
(-)が高いと甘口に、(+)が高いと辛口と思われることも多いですが、酒の甘さはアルコール度や『酸度』によっても変わります。
特に『酸度』の影響は大きく、同じ『日本酒度』でも『酸度』が高いほど辛口に感じるといわれています。
おおまかにチャートにすると次のような形になります。
例えば「日本酒度±0 酸度1.0」なら『淡麗辛口』、
日本酒度は同じでも酸度が高くなって「日本酒度±0 酸度2.5」なら『濃醇辛口』に感じられます。
好みによって、次のようなエリアのお酒を選ぶと自分に合うタイプを選べるかもしれません。
・すっきりとクリアでドライな味わいが好みの方…「淡麗辛口」
・旨みとコクがあり、引き締まった味わいを求める方…「濃醇辛口」
・さらりとしたやわらかな味わいが好みの方…「淡麗甘口」
・円くふくよかでコクのある味わいが好みの方…「濃醇甘口」
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